Raster Properties Dialog:Symbology
Symbologyタブ
QGISはラスタレイヤーを異なる2つの方法で表示することができます:
- Single band - グレイスケールまたは擬似カラー表示を用いて画像中の単一のバンドを表示します。
- Three band color - 画像から3つのバンドを選択し表示します。各バンドはカラー画像において赤、緑、青成分として使用されます。
いずれの表示法においても、Invert color map チェックボックスにチェックを入れるとカラーを反転します。
単一バンド表示
単一バンド表示では2つ設定する項目が用意されています。 1つ目はまず、どのバンドを表示するかを選択します(データが複数のバンドを持つ場合)。
2つ目は描画するに当たり利用可能なカラーテーブルを選択します。
color map Grayscale ドロップダウンボックスでは以下の設定が可能です。 デフォルトではグレースケールとなっていますが、そのほか、
- 擬似カラー
- フリークアウト
- カラーマップ
が選択可能です。
color map Colormap を選択すると、Colormap タブが選択可能になります。 これについては6.3.3を参照してください。
QGISでは、レイヤー全体のピクセルの平均値から指定した標準偏差の範囲にあるピクセルのみを表示するように制限することができます。 異常な値のピクセルが1、2個あってラスタデータを描画するのに不都合が生じるような場合に有効です。 このオプションは擬似カラー表示のときのみ選択可能です。
3バンドカラー
3バンドカラー表示ではラスタレイヤーの見た目を調整するための広範な選択肢が用意されています。 例えば、通常のRGBの順番でバンドが割り当てられているのを入れ替えたりすることができます。
同様に色のスケーリングが可能です。
Tip 23 マルチバンドのラスタデータから一つのバンドを選んで表示する
マルチバンド画像から一つバンド(Redなど)を見たい場合は、GreenとBlueのバンドを“Not Set”に指定することに思い当たるかもしれませんが、 これは正しい方法ではありません。 Redバンドを表示するには、画像の種別をグレースケールに設定し、グレー表示を行うバンドとしてRedバンドを指定します。